デザインの料金について考えてみました

デザインってなんだろう?

はじめまして。
WEBや印刷物などのデザインに携わるようになってまだ間もないですが、私が感じたことや気づいたことを書いていこうかなあと思います。

まず、私は全くの初心者です。
前職では全然異なる職業でした。アパレル関係で働いていたので、服のデザインやディテール。そういったものには慣れっこでした。が、全くもって解っていなかったんだなと頭を打つことになりました。

この”デザイン”というキーワード。みなさんもいろんなところで目にしたり耳にしたりするはずです。
そうかなぁと思ってらっしゃる方も、今目の前にあるモノはなんでしょうか?

飲み物のペットボトルやスマホ、家具や家電、身につけている衣服やアクセサリー。全てにデザインした人がいると思うと凄いことだと思いませんか?
そぅは言っても”凄い!”と思うようになったのはWebデザインの制作に関わって改めて気づいた事なんですが…

置き換えて考えてみると

WEBや印刷物のデザインの価格が不透明で怖いと思われたことは無いでしょうか?もしかしたら実際見積もりを見て高いなぁ。と思ったご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
私自身、服や家具、電化製品などカタチあるものに対してはデザインや性能などを語ることには慣れています。それに伴う価格の面もお伝えすることは得意だと自負しております。ですが今まで、お客様にお渡しするパンフレットやDMなどの販促物や広告などの価格を見てビックリした経験があります。
それは前記したデザインについての理解力がともなってなかったんだ。と気づきました。

なので、もしかしたら皆さんも、購入する時に店員さんが色々教えてくれるモノであれば身近で、価格なんかも想像できるのではないかな。WEBや印刷物に至っては未知の世界すぎのではないかなと思い立ちまして。。。このコラムを書いています。プロの方には申し訳ないぐらい初心者目線ですが…
WEB・印刷物のデザインとはこうして作られる。だからこの価格なんだと、ザックリお話していこうと思います。私自身”服”と置き換えてお話しようと思いますが、服に興味がない方はお好きなジャンルに脳内変換していただけると幸いです。


服の価格は大きく分けて、デザイン料、素材・プリント、縫製のクオリティ、製作にあたってのロット数に分けられます。
それに比べてWEB・印刷デザインの価格はデザイン料だけ。
ですがここが凄い所で、デザインの中に使用しているもの全てが素材なんです。

全体の背景、文字のバックにある模様、文字の大きさ・色。場合によっては内容まで。特に背景や模様はデザイナーが一つ一つデザインして作成します。
この模様にもさまざまあって、サンプルがあってそこから使用するもの。全く一から作成するもの。それだけでも労力が格段に変わってきます。(私はこの模様の製作だけでも想像を絶する大変さでした…)

また、使用する写真。これもサンプルから使用できるものもあります。そしてカメラマンが現地に行ったり、商品を実際前に置いたりして撮影した写真を使用したりもします。これについてもロケーションもあり日数や手間も段違いに変わってきます。
やっぱり何かを伝えるなら、サンプルを使用するよりオリジナルの、リアルな写真の方が伝わりますよね。

また、服で言うところの”縫製のクオリティ”。
これはデザイナーの腕なんじゃないか。と言うところですが違います。ホームページならページ数。印刷物なら枚数といったところでしょうか。こちらも多いか少ないかで格段にデザイナーの労力は変わる訳です。

こだわりの一着を作るとしたら

そして!これが本当に見落としがちですが、私が一番すごいと思うところです。
世の中・私たちに馴染みのあるもののデザイン。それは製作された枚数・個数分。買った人の分。何十人、何百人に向けたデザインな訳です。ところがこのWEBや印刷のデザインは一つの会社、個人、一つの商品やイベントに向けた世界で一つだけのクライアント様に向けたオンリーワンな訳です!服で言うところのオーダーメイドです。それも生地や縫製、一つ一つが自分の為だけに作られた特別仕様です!(前述したサンプルは除きますが)

きっと皆さんも自分の服をそこまでのこだわりを持って一着作るとしたら、きっとものすごく高いのではないだろうか…とは想像していただけるかと思います。
そして、服はそれ単体だと未完成なんです。やっぱりその服を着る人がもつオリジナリティが加わる訳ですから、その服を着て第三者に与えるイメージは十人十色と言いますか。体型・髪型・メイクなどで表現された個人が身に纏って初めて個人のデザインが完了するのだと私は思います。
ですがWEB・印刷のデザインはそれ一つで第三者に与えるイメージが決まってしまいます。それは良いことで怖いことでもあります。特に近年の情報社会では尚更です。
こだわりを持って、安心できるところにデザインをしてもらいたい。でもそこには価格という話もきっては切れないものになってきますよね。そのために予算やこだわり、その他たくさんの話し合いの場が大切だと思います。

このコラムを読んで、見積もりの金額を見てビックリ!なんでだろう。といった不信感を、少しでも無くしていただけるお手伝いになればなと思います。また、どこにこだわりを持つか。のヒントやご予算に近づけるお手伝いになったらいいなと思っています。
もちろん、全社員・私もお客様に寄り添ったアドバイスやご提案が出来るよう日々スキルアップや情報収集に励んでいきたいと思っています。

Design assistant    TSUJI

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